【10月20日 AFP】米国中部を襲っている激しい嵐は19日、東海岸へに向けて急速に移動を始めており、この百年間で最悪の干ばつに見舞われている南部の各州では降雨への期待感が高まっている。

 これまでに6人の犠牲者を出しているこの嵐の影響で、数多くの竜巻やひょうが各地で観測されており、米気象局(National Weather Service)の発表によると、18日には五大湖(Great Lakes)周辺からメキシコ湾(Gulf of Mexico)にかけて、約30の竜巻発生が報告された。例年になく高い気温が、この時期にはめずらしい不安定な気候をもたらしていることが原因だという。

 同局の報道官は、暴風圏が東海岸に近づく19日には、さらに多くの竜巻が発生する可能性があると述べており、また嵐の接近に伴い、同国東部沿岸のほぼ全域に気象災害警報が発令された。(c)AFP/Mira Oberman