【9月4日 AFP】全米ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)によると、熱帯低気圧「ヘンリエット(Henriette)」は4日、勢力を強めハリケーンへと発達した。

 ヘンリエットは5段階の分類では最も弱い「カテゴリー1」で、時速120キロの勢力でメキシコの太平洋沿岸を移動中。これまでの予報より速いペースでカリフォルニア半島(Baja California)の南端に接近した。

 メキシコ東海岸には前月、ハリケーン「ディーン(Dean)」が襲来し、12人が死亡した。このほかディーンでは、カリブ海諸国で17人が犠牲になった。

 日本時間4日午後6時(0900GMT)現在、ヘンリエットはカリフォルニア半島から185キロの地点を移動中で、同半島に上陸するまで勢力はほとんど変わらない見通し。

 地元当局によると、メキシコ南部のチアパス(Chiapas)州などでは、ヘンリエットによりすでに子ども5人を含む7人が犠牲になっている。

 南部ゲレロ(Guerrero)州のリゾート都市アカプルコ(Acapulco)市では8月31日、ヘンリエットによる集中豪雨で岩石が崩落し、自宅にいた6人が下敷きとなり死亡した。ゲレロ州の南東に位置するチアパス州では、自動車に乗っていた男性が岩石の下敷きとなり死亡した。(c)AFP