【9月3日 AFP】カリブ海で発生したハリケーン「フェリックス(Felix)」が2日、ハリケーンの強さを表す「シンプソン・スケール(Saffir-Simpson Hurricane Scale)」で最大のカテゴリー5に成長した。「フェリックス」は現在、ベリーズやメキシコのユカタン(Yucatan)半島に向かってカリブ海を西北西に進んでいる。

 米フロリダ州(Florida)マイアミ(Miami)の国立ハリケーンセンター(National Hurricane CenterNHC)によると、今シーズン2番目のハリケーンとなった「フェリックス」は同日、海水温が高いカリブ海を移動しながら急速に勢力を増し、15時間という短期間でカテゴリー2からカテゴリー5に成長した。最大風速は、時速270キロ近くまで増している。

 同センターの発表によると、日本時間3日午前6時の時点で、「フェリックス」はジャマイカの首都キングストン(Kingston)の南東710キロ地点、コロンビアのグアヒラ(Guajira)半島北方に位置している。同半島では、「フェリックス」の影響で5センチから10センチの降雨が見込まれるという。

 「フェリックス」は時速約32キロで西北西に移動しており、ホンジュラスの北岸をかすめて、ベリーズおよびメキシコのユカタン半島に向かうと予測される。5日にはユカタン半島に上陸する可能性がある。(c)AFP