【8月26日 AFP】南部のペロポネソス半島(Peloponnese peninsula)で相次いで発生した森林火災による死者数は合計49人に達した。ギリシャ政府は25日、事態を受けて非常事態を宣言した。

 火事の現場では消防隊員数百人が消火活動を行っている。コスタス・カラマンリス(Costas Karamanlis)首相は声明で、森林火事の消火活動と被災者支援に「可能なものすべてを動員」すべく、各方面に指示していると述べた。

 カラマンリス首相は25日、スパルタ(Sparta)での緊急対策会議の直後、「この大きな悲劇に、今日は、国じゅうが喪に服す」と述べていた。

 また、夏の厳しい干ばつと数度の熱波に見舞われた同地に火を放った放火犯については、あらゆる方策を用いて探し出し罰すると強調した。

 消防関係者が、24日夜から合計22件の山火事が発生したと話していることについて、同首相は、「偶然はありえない」としている。25日までに4人が故意に放火をした容疑で逮捕されている。(c)AFP