【8月20日 AFP】(写真追加)20日午前、沖縄県の那覇空港に着陸した台北発の中華航空(China Airlines)機(ボーイング737-800型)が炎上した。乗客157人およびパイロット2人、客室乗務員6人は全員避難して無事だった。

 当局はこれより先、乗員4人の行方が確認されていないとしていた。

 同機が那覇空港に到着したわずか8分後、機体が大規模に炎上、黒煙が立ち上った。消防が消火に当たり、テレビ中継された映像では機体は骨組みを残し大きく破損した。

 消防当局によると、2人が病院に搬送されたが、怪我の程度は不明。

 目撃者はTBSに対し、「機体が炎上したとき、大きな爆発音が聞こえた。そのとき乗客はまだ避難の最中だった。乗客の避難が終わったとみられたころ、機体全体が炎に包まれた。まさに間一髪だった」と語った。

 台北の中華航空も乗客155人全員の無事を確認した。これにはチケット不要の幼児2人は含まれていない。

 同社の広報担当者は、「同機は定刻通りに那覇に到着し、離着陸には何の問題もなかった。乗員は、機体が炎上しているとの報告を受け、乗客の避難誘導にあたった」と述べた。

 鎮火すると、防護服に身を包んだ消防隊員が機内に入り、生存者および犠牲者の捜索に当たった。

 火災は同日10時35分に発生し、1時間近く続いた。国土交通省によると、火災は左翼側のエンジンから出火したとみられ、テロをうかがわせる事実はないという。

 中華航空は1994年にも名古屋空港で大規模な事故を起こしている。この事故では264人が犠牲となった。(c)AFP/Kimiko de Freytas-Tamura