【8月18日 AFP】大規模の洪水の被害に見舞われている北朝鮮に対して17日、韓国や米国などが人道支援を行うと発表した。

　韓国の李在禎（イ・ジェジョン、Lee Jae-joung）統一相は、即席めんや飲料水、粉ミルクなどの食糧のほか、毛布や医薬品など総額71億ウォン（約8億5000万円）に上る支援を行うと発表。

　また世界保健機関（World Health Organisation、WHO）は、北朝鮮国内の主要な医療施設が被災しており、緊急の援助がなければ被害が拡大しかねない状況にあると警告した。

　米国際開発局（US Agency for International Development、USAID）は毛布や避難施設など総額10万ドル（約1140万円）に上る支援を約束した。

　国際NGO、ワールド・ビジョン（World Vision）も医薬品など、2億ウォン（約2400万円）に上る支援を約束し、シンガポール政府も人道支援として5万米ドル（約570万円）を、また同国の赤十字協会も1万9000米ドル（約220万円）の支援を行うと発表した。

　大規模な洪水により、これまでに家屋約4万6580棟が倒壊、約8万8400世帯、30万人以上が家を失ったと見られている。

　朝鮮中央通信（Korean Central News Agency）によれば、国内多数の炭坑の被害も激しく、石炭約14万4000トンが流され、約300の坑道が崩壊したという。(c)AFP