【8月14日 AFP】集中豪雨による洪水で死者・行方不明者数百人、数万家屋が崩壊したとの被害状況が報じられている北朝鮮に対し、韓国政府は14日、緊急援助の用意があると発表した。

 Seo Sung-Woo統一副大臣は、北朝鮮で発生している洪水による人的被害は、前年よりも著しいと指摘。「現時点で北朝鮮政府からの要請はないが、緊急支援の可能性について各省庁と協議している」ことを明らかにした。

 Woo副大臣によれば、現在、北朝鮮の首都平壌(Pyongyang)では中心部が浸水し、通信網や地下鉄が甚大な被害を受けているという。ただ、8月23-30日に平壌で予定されている南北首脳会談には影響がないだろうとの見通しを示した。

 韓国の人権NGO「Good Friends」も同日、早急な緊急支援を呼びかける声明を発表している。
 
 同団体は、北朝鮮西岸に広がる穀物生産地が豪雨により大きな被害を受けており、食糧不足の一層の深刻化が予想されると警告。北朝鮮政府に対しては、具体的な被害状況を明らかにし、国際社会への支援を要請するべきだと呼びかけた。

 国際赤十字・赤新月社連盟(The International Federation of Red Cross and Red Crescent SocietiesIFRC)では、スタッフが洪水の被害状況を24時間体制で監視しているという。(c)AFP


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