【8月4日 AFP】南アジア一帯を襲ったモンスーンの影響で、インド北部やバングラデシュ、およびネパール各地で多数の犠牲者が出ている。各国の政府が3日、伝えた。

 インドでは、ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州・ビハール(Bihar)州・西ベンガル(West Bengal)州・アッサム(Assam)州が洪水の被害に遭い、死者が1000人を超えている。特にアッサム州では、27地区のうち25の地区が洪水に飲み込まれ、また ウッタルプラデシュ州では一晩で21人の犠牲者が出たという。

 国連児童基金(UNICEF)は、「近年最悪の洪水が発生した3か国で、あわせて約2000万人が被害を受けたと思われる」との声明を発表。

 南アジア各地では毎年モンスーンによる洪水に見舞われているが、今年の被害規模は異例。特に北部と東部で大きな影響が出ている。

 政府当局は、この洪水で63万ヘクタール分の農作物が被害を受け、4億5000万ルピー(約13億円)の損害が出たと予測する。

 隣国のバングラデシュでは11人が死亡、モンスーンの犠牲者は今年だけで191人に上っており、またネパールの政府当局は3日、モンスーンの被害で合計87人が死亡していると発表した。(c)AFP/Elizabeth Roche