【8月1日 AFP】中国各地で猛威を振るう今年最悪の豪雨による洪水の被害が広がる一方で、数百万人は深刻な干ばつに苦しんでいる。国営新華社通信(Xinhua)が31日、伝えた。

 新華社通信によると、北西部陝西省(Shaanxi)では、28日から降り続く豪雨による洪水で、21人の死亡が確認され18名が依然として行方不明となっている。31日午前の時点で、同省の66万人が被災し、3万8000人が避難している。

 中国では今年に入り、700人以上が、洪水や地すべり、雷などで死亡しているという。

 豪雨よる被害が拡大するなか、中国気象局(China Meteorological Administration)の発表によると、同国北部から北東部にかけては、過去20年間で最悪の干ばつに見舞われているという。

 新華社通信によると、中央部湖南省(Hunan)では、過去4か月間干ばつが続いており、120万人が渇水の被害にあっているという。国内最大の都市上海(Shanghai)でも、最高記録の更新に迫る気温の高さになっている。(c)AFP