【7月22日 AFP】豪雨による被害が拡大する中国西部および南西部で、新たに72人が犠牲となった。関係当局は淮河(Huaihe)流域に洪水警報を発令した。

 国営新華通信社(Xinhua News Agency)の最新の報道によると、同国南西部の山岳地帯、雲南(Yunnan)省でここ数日だけで数十人が死亡するなど、豪雨による被害は国内の広い範囲に拡大している。同省ではこのほか8人が行方不明になっている。 同省では豪雨で土砂崩れや地滑りも発生し、4000件以上の家屋が崩壊したほか、農作物も被害を受けた。淮河流域の河南(Henan)省、安徽(Anhui)省、江蘇(Jiangsu)省では100万人以上の住民が避難を余儀なくされた。

 ここ数週間にわたり続いている豪雨は、夏としてはここ数年で最悪の被害をもたらしている。 中国の今年の7月半ばまでの自然災害による死亡者は700人を超え、その半数は今月に入り犠牲になった。また少なくとも129人が行方不明になっている。 (c)AFP