【6月24日 AFP】インド南部のアンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州で23日、3日間続いた豪雨による鉄砲水で犠牲者が41人となり、5万5000人以上が避難する事態へと発展した。

 21日から続いた豪雨は総雨量200ミリに達する勢いで、低地3地区では川が氾濫する被害が出ている。

 州の災害管理委員会は、41人の死亡が報告されていると発表。そのうち半分近くが、クルヌール(Kurnool)南部で犠牲になり、橋の建設現場で14人、ほか運転中の6人が水に押し流された。報告によると、現在95か所の避難所に5万000千人が収容されている。

 災害管理委員会はAFPに対し、Kundu川が氾濫し、15万人が住むNandyalの町が洪水で孤立したことに危機感をつのらせていると語った。

 雨の勢いは弱まったものの、降水は23日まで続く見通し。州当局は22日、洪水の影響で交通に障害が出ており、停電や電話回線が不通になる被害があったと伝えた。

 インドでは毎年、異常気象が原因で数百人が命を落としており、今月初めには、インド北部で100人以上が熱波の影響で死亡している。(c)AFP