【6月12日 AFP】バングラデシュで11日、モンスーンによる集中豪雨で地滑りと落雷が発生し約100人が死亡した。政府当局が発表した。

 南東の港湾都市チッタゴン(Chittagong)では週末の豪雨で洪水が発生し、周辺地域では洪水に伴い地滑りが起き少なくとも86人が死亡した。

 チッタゴンの警察当局および市議会によると、同市周辺の丘陵地帯で民家数十軒が地滑りにより土砂の下敷きとなった。また死亡者数が増加する可能性もあり、同警察当局は「状況は非常に深刻。同市ではいまだに雨が強く降り続けている」と懸念を示した。

 また、軍当局もチッタゴンではこれまでに86人の遺体が発見されており犠牲者の大半は地滑りによるものとみられるとし、そのほかにも89人が負傷し病院に搬送されたと伝えた。

 同市中心部のHathazari地区では民家3軒が高さ3.5メートルの土砂の下に埋もれ、15-16人が生き埋めとなっていることから死者の数は増加するとみられている。

 そのほか、国内の4か所で10人が落雷の被害に遭っている。(c)AFP/Nurul Alam