【9月27日 AFP】スイスの国境検問所で、タクシーのトランクに隠されていた色鮮やかな珍しいカエル35匹とヤモリ1匹が押収されていたことが分かった。

 スイスの税関当局が26日に出した発表によると、ドイツとの国境検問所で9月14日、税関職員がタクシーを検査したところ、フランス人の運転手が必要書類を所持しないまま、これらの生き物をスイスに密輸しようとしていたことが分かった。

 男が隠し持っていたのは、イチゴヤドクガエルなどの色鮮やかな極小カエル35匹と、ドワーフゲッコーと呼ばれるヤモリの仲間が1匹。すべて絶滅が危惧される種だ。

 生き物が入った小型のプラスチックの箱はその場で押収され、運転手の男に対する捜査が開始された。男には、2000スイスフラン(約21万7000円)以上の罰金が科される可能性があるという。男の氏名は明らかにされていない。

 この種の動物をスイスに輸入するには、税関申告書の他に、スイス連邦獣医局(Swiss Federal Veterinary Office)の許可と、絶滅危惧種の取引を監視する組織の証明書が必要になる。(c)AFP