元FBI職員、AP通信への機密漏洩を認める 米爆弾攻撃未遂
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【9月24日 AFP】未遂に終わった国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)による米国攻撃計画について、AP通信(Associated Press)記者に機密情報を漏えいしたとして訴追された米連邦捜査局(FBI)の元職員、ドナルド・サクリーベン(Donald Sachtleben)容疑者(55)が、罪を認めた。米検察当局が23日、発表した。
司法省は声明で「(サクリーベン容疑者は)国防情報を、その情報を取得する権限のない人物、具体的には全米規模の報道機関の記者に対して、故意に提供した」と述べた。また同容疑者は、児童ポルノの所持と頒布の罪も認める方針という。
この漏えい事件の捜査をめぐっては、捜査官がAP通信の記者らの通話記録を押収しており、議員やメディア権利団体などがバラク・オバマ(Barack Obama)政権を批判している。一方、検察当局は、機密情報漏えいの責任者特定に対する政府の決意を示した行動だと評価した。
AP通信に漏えいされた機密情報によると、米中央情報局(CIA)は2012年、イエメンを拠点とするアルカイダ組織が企てた、米国行き航空機に爆弾を載せて爆発させる計画を阻止していた。
サクリーベン容疑者は1983年から2008年にかけて爆発物関連の技術者としてFBIに勤務し、退職後は契約職員としてFBIに再雇用されていた。(c)AFP/Chantal VALERY