ギリシャ歌手刺殺、極右政党との関係めぐり警察の組織改革に発展
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【9月24日 AFP】ギリシャでファシズムへの反対を訴えてきた男性歌手が、極右ネオナチ(Neo-Nazi)政党「黄金の夜明け(Golden Dawn)」のメンバーとされる男に殺害された事件をきっかけに、同党と警察に何らかのつながりがあった可能性が浮上しており、幹部2人が辞職するなど、警察内部での大規模な組織改革を引き起こす事態に発展している。
警察は23日、同国の南部と中部を管轄する警察幹部2人の辞職を発表。さらにエビア(Evia)島では、武器が隠されていたとされる地元警察署そばの同党事務所の捜査を怠ったとして、複数の警察幹部が停職処分となった。
警察の内部調査局はまた、黄金の夜明け党による違法な活動に警察官らが関与していたかどうかを断定すべく調査を行っている。警察筋によると、調査対象の事案は約30件に上るという。
また同時に、テロ対策班、組織犯罪班、銃・爆発物対策班のトップらを含む警察幹部数十人が配置換えとなったという。
事件はアテネ(Athens)で18日、反極右のヒップホップ歌手Pavlos Fyssasさん(34)が何者かに刺殺されたもので、殺人の疑いで逮捕されたトラック運転手(45)は黄金の夜明け党のメンバーであると供述。同党へのより厳しい対処を当局に求める大規模デモが、ギリシャ全土で発生していた。(c)AFP