【9月16日 AFP】フランスのニース(Nice)で先週、宝石店の強盗に入った10代の青年を射殺した宝石商がフランス国内で激しい議論を呼び起こしている。フェイスブック(Facebook)では、この宝石商を支持するページに150万以上の「いいね!」が集まった。

 13日に殺人の容疑で起訴されたステファン・ターク(Stephan Turk)被告(67)は11日、リビエラ(Riviera)のターク被告の宝石店から宝石を盗んで別の1人とスクーターで逃げようとしていた18歳の青年を背中から撃った。

 この行動に対し、社会不安が広がる中で自衛権を主張しターク被告を支持する人々と、暴力的手段の使用と自警主義を非難する批判的立場とがフランスを二分している。

 被告を擁護するため、数日前に匿名でつくられたフェイスブックのページでは、15日夜までに153万人が支持を表明した。

 一方、ツイッター(Twitter)では、ページの膨大な支持者の数に対して疑問視する声が上がり、支持者の多数は動員されたものとする人もいる。

 同宝石商の暴力的行為を批判するフェイスブックページも数日間の間に立ち上げられたが、僅か1万3800人の支持を集めただけとなっている。(c)AFP