【9月10日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州で4歳の息子の殺害に関与した罪で死刑判決が確定し、20年以上にわたって拘置されていたドイツ出身の女性が6日、裁判所の再審決定を受けて保釈された。警察当局が明らかにした。

 デブラ・ミルケ(Debra Milke)元死刑囚(49)は1990年、息子のクリストファー君の殺害を計画した罪で、共犯者の男2人とともに有罪判決を受けた。裁判記録によると、2人の男は89年12月、ショッピングモールにサンタクロースを見に行くと言ってクリストファー君を誘い出した後、砂漠に連れ出して頭部を銃で撃ち殺害したとされる。

 しかしアリゾナ州の連邦控訴裁判所は今年3月、ミルケ元死刑囚の自白を聴取した刑事に関する証拠を検察側が提示していなかったとして、同元死刑囚の有罪判決と死刑判決を撤回。これを受けて、ミルケ元死刑囚は保釈金25万ドル(約2500万円)で再審開始まで保釈されることが決まったという。(c)AFP