【9月4日 AFP】中国北部・山西(Shanxi)省で6歳の男児が何者かに両目の眼球をくりぬかれ視力を失った事件で、警察は事件の数日後に自殺した男児の伯母を容疑者と断定した。中国国営新華社(Xinhua)通信が4日、報じた。

 中国でのこれまでの報道によると、先月24日に屋外で遊んでいた男児は、行方不明になった後に、血まみれの状態で発見され、両目の眼球も近くで見つかった。男児は髪を黄色に染めた女に連れ出され、眼球をくりぬかれたという。

 新華社が伝えた山西省臨汾(Linfen)市警察の声明によると、男児の父親の兄の妻は先月30日に井戸に飛び込んで自殺していたが、この女の衣服に付着していた血液がDNA鑑定で男児のものであることが判明するなど、事件への関与を示す捜査結果が得られたという。

 中国メディアは当初、見つかった眼球から角膜がなくなっていたと報じていたことから、臓器取引を目的とした犯行ではないかとの臆測を呼んでいたが、警察はその後の発表で眼球は角膜がついた状態で見つかったとして、臓器売買が動機という見方を否定している。(c)AFP