【8月25日 AFP】中国・北京(Beijing)で24日、駐車スペースをめぐる口論が原因で先月、幼児を地面に投げ付けて死亡させた男の裁判が行われ、被告は自ら死刑を要求した。国営京報網(Beijing News)が伝えた。

 報道によると、ハン・レイ(Han Lei)被告(39)は検察側に対し、非常に強い罪悪感を感じて苦しんでいると語り、死刑を望むと訴えた。

「あの子供にあれほどの苦しみを与えてしまった。私を必ず死刑にしてください。これ以上、生きていたくありません」と述べたという。

 被告は先月、北京市内のバス停の近くで駐車するためのスペースを空けてほしいとその場にいた女性に頼んだところ、断られたことに腹を立て、もうすぐ3歳になるところだった女性の娘をベビーカーから取り上げ、地面にたたきつけた。その後、車に同乗していた友人と共に逃走。女児は事件の2日後、負傷が原因で死亡し、被告は殺人罪に問われている。

 被告は1996年に41万元(約660万円)相当の自動車を盗んだ罪で終身刑の判決を受けたが、その後に減刑されたため、昨年出所したと報じられている。

 なお、被告の車に同乗していた友人のリー・ミン(Li Ming)被告も先月、警察に出頭。犯人蔵匿罪で逮捕・起訴された。(c)AFP