【8月22日 AFP】フランス警察当局と司法筋は21日、スイスの刑務所から5月に脱獄していた宝石窃盗団「ピンク・パンサー(Pink Panther)」のメンバーとみられる容疑者(47)を19日に逮捕していたことを明らかにした。

 モンテネグロ生まれでフランスとマケドニアの国籍を持つ容疑者は、フランス南部アビニョン(Avignon)の北約15キロの町ベダリッド(Bedarrides)の自宅の窓から逃げようとしていたところを拘束された。

 フランス外国人部隊(French Foreign Legion)元隊員である同容疑者は武装強盗で有罪になりスイス・ローザンヌ(Lausanne)近郊の刑務所で服役していたが、5月14日に他の受刑者4人と共に外部の共犯者から渡された武器と道具を使って脱獄した。同容疑者にはスイスから2件の国際逮捕状が出されていたほか、複数の国で指名手配されていた。

 国際刑事警察機構(ICPO、インターポール、Interpol)によると、同容疑者らは1999年以降、しばしば驚異的に迅速かつ正確な犯行で宝石の強奪を繰り返し、被害額は3億3000万ユーロ(約430億円)に上っていた。(c)AFP