【8月21日 AFP】米オクラホマ(Oklahoma)州で20日、「退屈だったから」との理由でオーストラリア人学生に背後から車で近づき銃で撃って殺害した10代の少年2人が殺人の罪で起訴された。

 起訴されたのは、ジェームズ・エドワーズ(James Edwards)被告(15)、チャンシー・ルナ(Chancey Luna)被告(16)。2人はオクラホマでは死刑判決もありうる第1級殺人罪で起訴された。

 2人のほか、マイケル・ドウェイン・ジョーンズ(Michael Dewayne Jones)被告(17)が、エドワーズ被告らが銃を発射した車を運転し、犯行後も2人を乗せてこの車を運転していたとして事後従犯の罪で起訴された。

 3人はオクラホマ州ダンカン(Duncan)で16日、ジョギングしていた同州イーストセントラル大学(East Central University)の豪人学生クリス・レーン(Chris Lane)さん(22)に目をつけて車で後をつけた。その後、レーンさんを背後から拳銃で撃ち、逃げ去った。  防犯カメラ映像の解析結果から、少年3人が乗っていた車が特定され、3人が逮捕された。

 レーンさんは将来有望な野球選手として奨学金を得て、オーストラリアから同大学に留学していた。

 地元ダンカン警察のダニー・フォード(Danny Ford)署長がABCNewsに語ったところによると、「少年たちは退屈だったので、誰かが死ぬところを見たかった」のだという。

 事件はオクラホマ郊外の小さな町に衝撃を与えており、レーンさんの母国オーストラリアでは、各紙がこの事件を1面で取り上げた。オーストラリア全土で事件に対する怒りが高まり、米国務省はレーンさんの遺族らに弔意を表した。

 フォード署長は、少年たちはさらなる殺人を犯そうとしていたとみられ、フェイスブック(Facebook)に恐ろしいメッセージを残していたと説明し、「彼らは無差別連続殺人をしようとしていたのだろう。あの夜に彼らを逮捕していなかったら、さらに多くの人が殺されていたかもしれない」と述べた。(c)AFP