【8月12日 AFP】米ニューヨーク(New York)のケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)で11日、国際郵便物の小包を取り扱っていた税関職員2人が吐き気をもよおすなど体調を崩す騒ぎがあった。小包には化粧品が入っていたという。

 地元メディアは当初、2人が猛毒性の神経ガスVXを吸った恐れがあると報道。米連邦捜査局(FBI)も、直ちに空港内の米国向け国際郵便物取扱所に有害物質対応班を派遣したが、その後、問題の小包には化粧品以外のものは入っていなかったと発表した。

 米ケーブルテレビWNBCは、捜査当局筋の情報として、小包は中国から発送された可能性があると伝えている。吐き気を訴えた職員2人は、既に体調も回復して治療は不要な状態だという。

 米国では前週、海外で米国人や米在外公館を狙ったテロ攻撃が起きる可能性があるとして懸念が高まっていた。今回の事件でケネディ国際空港の利用客や発着便への影響はなかった。(c)AFP