【8月9日 AFP】今年4月に死者3人と多数の負傷者を出した米ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆破事件で、ボストン(Boston)の連邦大陪審は8日、実行犯の友人のカザフスタン人2人を故意に捜査を妨害した司法妨害の罪で起訴した。

 起訴されたのはカザフスタンからの留学生、ディアス・カディルバエフ(Dias Kadyrbayev)被告とアザマト・タジャヤコフ(Azamat Tazhayakov)被告で、共に19歳。

 起訴状によると、2人は爆破事件の実行犯として先に起訴されたジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)被告から、大学寮の同被告の部屋に行き「そこにあるものを持って行ってほしい」とテキストメッセージで頼まれ、もう1人の共謀者とともにノートパソコンや花火などを持ち出した後、マサチューセッツ(Massachusetts)州ニューベッドフォード(New Bedford)の自宅アパートへ持ち帰ってゴミ袋に入れて処分したとされる。

 2人の罪状認否は13日に予定されている。有罪なら最高で禁錮20年と国外追放が科せられる可能性がある。

 爆破事件の実行犯2人のうち、ツァルナエフ被告の兄、タメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者は事件当日の夜に警察との銃撃戦で死亡。弟のツァルナエフ被告はボートに隠れているところを見つかって逮捕され、殺人など30の罪で起訴されたが、無罪を主張している。(c)AFP