英女性2人が顔に酸かけられる、タンザニア観光地
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【8月8日 AFP】(一部更新)アフリカ東部タンザニアのザンジバル(Zanzibar)諸島で7日夜、若い英国人2人が顔に酸をかけられる事件が発生した。地元警察が8日、発表した。観光客に人気のザンジバルで、外国人に対するこのような襲撃事件は初めてという。
警察によると、被害に遭ったのは援助団体のボランティアで訪れていた英国人女性2人で、共に18歳。ザンジバルの中心都市で、歴史的な街並みが国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産に登録されているストーンタウン(Stone Town)の通りを歩いていたところ、男2人から酸を顔や胸、手に浴びせかけられたという。
地元警察が容疑者の行方を追っており、市民に情報の提供を呼び掛けている。犯行の動機は不明。
女性らは飛行機でタンザニア本土のダルエスサラーム(Dar es Salaam)に運ばれ、治療を受けているが、タンザニア保健省によると命の危険はないという。
ザンジバルは白い砂浜とストーンタウンの歴史的な街並みが人気の観光地で、イスラム人口が多数を占める。7日は、イスラム教のラマダン(断食月)が終了し、ラマダン明けの祭り「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」に向けて祝祭ムードが高まっていた。
ザンジバルでは昨年11月、イスラム教指導者が酸をかけられる事件が起きているほか、カトリック教会の司祭2人が同12月と今年2月に相次いで銃撃を受け、1人が死亡、1人が負傷している。(c)AFP