【7月30日 AFP】米電力規制当局の連邦エネルギー規制委員会(Federal Energy Regulatory CommissionFERC)は29日、米銀行JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)が電力価格を操作していたとする暫定の報告書を発表した。

 だが情報筋によると、この報告書の発表は「形式的なもの」で、近日中に4億ドル(約390億円)の制裁金支払いの合意が発表され、FERCによる調査手続きは完了する見通し。

 FERCによると、JPモルガンのベンチャーズ・エナジー・コーポレーション(Ventures Energy CorporationJPMVEC)は、2010年9月から11年6月にかけて、カリフォルニア(California)州の送電網運用事業者から「市場価格よりも高値の支払いを不正に取得することを目的とした、価格操作の戦略5件に携わった」という。

 また、2010年10月から11年5月にかけても、JPMVECは米中西部の送電網運用事業者から「過度の支払いを不正に取得することを目的とした3件の価格操作戦略に関与した」という。

 JPMVEC側は、不正行為は行っていないと主張している。(c)AFP