ドバイで性的暴行訴え有罪判決の女性が帰国、雇用主の助言が落とし穴に
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【7月25日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で上司から性的暴行を受けたと訴えたノルウェー人女性が、イスラム教で禁じられている婚外性交渉をしたとして禁錮刑を言い渡され後に恩赦を出された事件で、渦中の女性マルテ・デボラ・ダレルブ(Marte Deborah Dalelv)さん(24)が24日、ノルウェーに帰国した。
ダレルブさんは、上司にレイプされたと告訴したところ、逆に婚外性交渉、偽証、ライセンス不所持での飲酒などの罪で禁錮1年4月の有罪判決を言い渡されてしまった。その後、ドバイ首長のムハンマド・ビン・ラシド・マクトム(Mohammed bin Rashid Al-Maktoum)首相兼副大統領の恩赦を受け、釈放された。
帰国後、ダレルブさんはノルウェー紙アフテンポステン(Aftenposten)とのインタビューで、雇用主の言葉をうのみにしたために婚外性交渉の罪に問われることになったと説明した。
ダレルブさんによると、雇用主は「ドバイでは強姦(ごうかん)の罪が認められることは非常にまれ」と説明し、告訴を取り下げるようダレルブさんを説得した。しかし、この助言に従って告訴を取り下げたことが、ダレルブさんを偽証と婚外性交渉の罪に問うための根拠になってしまったという。
「人生の中で最も大きな間違いだった。信じられないくらいばかだったけれど、それが私が受けたアドバイスだった」とダレルブさんは語った。(c)AFP