【7月25日 AFP】インド東部ビハール(Bihar)州の小学校で猛毒の殺虫剤が混入した給食を食べた児童23人が死亡した事件で、地元警察は24日、行方が分からなくなっていた校長の身柄を拘束した。

 今月16日に起きた事件では、同州の貧しいガンダマン(Gandaman)村にある小学校に通う4~12歳の児童が、校内で調理された給食を食べてから数分以内に次々と体調を崩した。死亡した23人の他に約30人の児童が入院し、怒った人々による街頭デモが起きていた。

 警察は事件の直後に逃亡したとみられるミーナ・デビ(Meena Devi)校長の行方を追っていた。地元の警察署長によると、校長は自ら出頭して身柄を拘束された。警察は校長に事情聴取した上で容疑を固める方針だ。

 科学捜査の結果、給食の調理に使われた油には市販品の5倍の濃度の農業用殺虫剤が含まれていたことが分かった。警察は先週、給食用の食材や調理油が保管されていた校長の自宅を捜索していた。(c)AFP