【7月21日 AFP】米フロリダ(Florida)州で黒人少年が自警団員に射殺された事件の裁判で無罪評決が出たことを受けて全米で怒りがくすぶる中、歌手のビヨンセ(Beyonce)さんとラッパーのジェイ・Z(Jay-Z)さん夫妻が20日、ニューヨーク(New York)で行われた抗議集会に参加した。

 この評決に対して対応を取るよう連邦政府に求める祈りの集会が全米各地で行われた。

 ニューヨーク・マンハッタン(Manhattan)では数千人が参加。ビヨンセさんとジェイ・Zさん夫妻が突然姿を現すと参加者の数はさらに膨れ上がった。ここでは射殺されたトレイボン・マーティン(Trayvon Martin)さん(当時17)の母親、シブリナ・フルトン(Sybrina Fulton)さんと公民権活動家のアル・シャープトン(Al Sharpton)さんがスピーチを行った。

 悲しみを乗り越えたフルトンさんは集まった人々を前に感謝の言葉を述べるとともに息子の死を決して無駄にしないと誓った。その一方で抗議行動はあくまで平穏に行うよう呼びかけた。「私はトレイボンのためだけではなく、皆さん方の子供たちのためにも働くつもりです。トレイボンはきっと誇りに思ってくれるでしょう」

 一方、その他の地域では参加人数はそれほど多くなく、黒人コミュニティーからの参加者が圧倒的多数を占めた。このうちマイアミ(Miami)では、トレイボンさんの父親トレーシー・マーティン(Tracy Martin)さんがスピーチを行い、「息子の死によって社会に変化がもたらされなければならないとわれわれは信じている。怪しいからという理由だけで人を殺すことを許すような法律は廃止しなければならない」と語った。(c)AFP/Angus MACKINNON