【7月12日 AFP】(一部更新)インドネシア・北スマトラ(North Sumatra)州メダン(Medan)にある刑務所で11日、大規模な暴動が発生し、約150人~200人の受刑者が脱走した。受刑者らは刑務所に放火し、看守らにボトルを投げつけるなどしたという。

 刑務所関係者によると、脱獄した受刑者の中にはテロ行為で有罪判決を受けた13人が含まれている。

 地元警察当局は12日、脱走者のうち55人の身柄を確保したと発表した。しかし、テロ行為で有罪となった6人を含む約100人が現在も逃走中で、刑務所の暴動もまだ鎮圧できていないという。また、この暴動による火災で、受刑者3人と刑務官2人の計5人の死亡が確認された。

 警察の説明によれば同刑務所では、停電と水不足が頻発しているとして受刑者らがいら立ちを募らせていたという。

 事態の収拾のため約700人の警官と兵士が動員され、メダン市内では脱獄した受刑者の捜索が夜を徹して行われた。(c)AFP