【7月11日 AFP】3人が死亡、260人以上が負傷した今年4月の米ボストン・マラソン(Boston Marathon)の爆弾爆発事件で、爆発物による殺人と傷害などの罪で起訴されたジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)被告(19)が10日、ボストン(Boston)連邦地裁で行われた罪状認否で全ての罪状を否認し、無罪を主張した。

 チェチェン民族出身のイスラム教徒で、後にアメリカ国籍を取得したツァルナエフ被告は、手錠と足かせを付けられ、オレンジ色のつなぎを着た姿で初めて法廷に姿を現した。同被告は罪状認否で読み上げられた30の罪状に対し、繰り返し「無罪」と述べた。罪状認否は7分間に及んだ。

 法廷はボスン・マラソンのゴール近くの爆弾爆発で負傷した被害者が詰めかけ、中にはつえをついている人もいた。多数の報道関係者と、ツァルナエフ被告の友人だという数人も傍聴した。

 同被告は、逃走中にマサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of TechnologyMIT)で警察官を射殺した罪にも問われている。30の罪状うち17件で死刑あるいは終身刑が科される可能性がある。(c)AFP