【6月27日 AFP】オランダ南西部の町カンパーランド(Kamperland)で、83歳で死去した母親に「さよならを言えなかった」という理由で、娘(46)が遺体を1週間にわたり冷凍庫に保管していたことが分かった。警察が26日、発表した。

 家族の友人から24日、警察に通報があった。友人は秘密をもう隠しきれないと語ったという。警察が家を訪ねたところ、娘はすぐにこの事実を認めた。警察関係者によると、母親は自然死したとみられるが、死因特定のための検視が行われる予定だ。

 娘は警察署に連行され、事情聴取と精神科医による検査を受けた後、帰宅を許された。娘が母親との別れを悲しむあまり、「ずっとそばに置いておきたくて」遺体を冷凍庫に保管していた、と警察は話している。

 親子は17年間同居しており、警察によると娘は「たくさんの愛情を持って」母の世話をしていた。警察関係者によると、遺体を冷凍庫に保管する行為は犯罪に当たるが、刑事責任を追及するかどうかは検察が判断するという。(c)AFP