【6月24日 AFP】スペイン東部アリカンテ(Alicante)の集合住宅で、生後2日の赤ちゃんが排水溝の中から見つかり、母親(26)が殺人未遂容疑で逮捕された。地元警察当局が23日に発表した。赤ちゃんは消防隊員らの慎重な対応で一命をとりとめ、病院に搬送されたという。

 警察発表によると、近隣住民から「排水管からニャアニャア鳴く声が聞こえる。ネコがはまって出られなくなったのでないか」との通報が消防当局にあった。警察と消防が駆け付けると、聞こえてくる声は人の赤ちゃんのものだと分かり、直ちに救出活動を開始した。

 プラスチック製の袋に入れられた赤ちゃんは体重2100グラムの男児で、へその緒がついたままだった。約40時間パイプの中に閉じ込められていたとみられる。地元の病院に搬送された赤ちゃんは、前腕を骨折するなどして深刻な容体だが、命に別条はないという。

 警察は、殺人未遂容疑でこの集合住宅に住む女を逮捕した。女は子供を産みたくなかったが中絶手術の費用が工面できず、自宅で中絶を試みたと供述しており、病院に搬送された。(c)AFP