【5月26日 AFP】スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)郊外の移民が集中する地区で前週始まった暴動は、26日朝の時点でやや沈静化している。

 前日には中規模な都市の市街にも暴動が飛び火したが、26日朝はストックホルム以外で騒ぎの報告はなく、ストックホルム郊外で数台の車が放火された程度だという。

 ストックホルムには24日、同様の暴動を近年経験している同国第2と第3の都市、ヨーテボリ(Gothenburg)とマルメ(Malmoe)から増援された警官隊が到着。また若者の親たちやボランティアが市街のパトロールを行い、騒動を起こそうとする者たちを止めるなど沈静化を図っている。この二つの対策が功を奏し、ここ数日間続いた緊張が和らいでいる。

 長らく平穏で安定した平等主義の国とみなされてきたスウェーデンでは、寛容な難民政策の下、入国した移民が全人口の約15%を占めるに至っているが、今回の暴動はスウェーデン人の間で移民の社会的統合に関する議論に火を付けている。(c)AFP/Pia OHLIN