【5月18日 AFP】カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)が開催されている南仏カンヌ(Cannes)で17日未明、映画祭に出席するスターに貸し出される予定だったとされる合計140万ドル(約1億4000万円)相当の宝石類が市内のホテルの部屋から盗まれた。当局が発表した。同映画祭の最高賞パルムドール(Palme d'Or)のトロフィーは無事だという。

 警察によると、宝石はスイス高級宝飾ブランド「ショパール(Chopard)」の米国人女性従業員が宿泊していた部屋のクローゼット内にある金庫に保管されていたが、従業員が外出している間に、固定されていた金庫を何者かが取り外して持ち去ったという。

 警察によると、犯行が起きたのは午前5時より前の時間帯で、ホテルは映画祭の会場から約15分の場所にある。

 ショパールは映画祭の公式スポンサーの中の1社で、会場の真向かいにも店舗を構えている。パルムドールのトロフィーの新しいデザインも手がけた同社は、毎年、映画祭の会場のレッドカーペットに登場するスターたちに宝石を貸し出している。

 ショパールは盗難事件について短い声明を出し、捜査中であるため詳細は発表できないが「被害額はメディアで伝えられているよりもはるかに低い」と発表した。140万ドルという被害額は地元検察官が発表した推定額だ。またショパールは、盗まれた宝石は映画祭で女優たちが身に着けるものではなかったとも述べている。(c)AFP/Catherine MARCIANO