【5月16日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)で昨年12月に起きた集団強姦(ごうかん)殺害事件の被告の1人が、勾留施設内で収容者らから暴行を受け重体になっていると、被告の弁護人が15日明らかにした。

 弁護人がAFPに明かしたところでは、ビナイ・シャルマ(Vinay Sharma)被告は14日、勾留施設内で暴行を受け胸部を負傷し、市内の国立ロク・ナヤク病院(Lok Nayak Hospital)に搬送された。食事に毒が入れられた疑いもあるという。

 病院長はコメントを拒否、これまでのところ、勾留施設関係者の反応もない。

 3月には、同事件の主犯格でバス運転手のラム・シン(Ram Singh)被告が、同じ勾留施設で首をつって死亡している状態で発見された。検視では自殺と判断されたが、弁護人は他殺を主張していた。

 シャルマ被告は、昨年12月16日に女子学生(当時23)を集団で強姦・殺害した罪に問われている成人4人のうちの1人。(c)AFP/Abhaya Srivastava