【4月30日 AFP】5歳の女児が監禁され性的暴行を受ける事件があったばかりのインドで29日、同じく性的暴行を受け2週間にわたり治療を受けていた4歳の女児が収容先の病院で死亡した。

 インドPTI通信(Press Trust of India)などによると、この4歳の女児は18日に中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州ガンスール(Ghansour)の農場で意識を失った状態で両親に発見された。容疑者とされる35歳の男に前日誘拐され、性的暴行を受けたとみられている。

 当初、女児は地元の病院に搬送されたが2日後の4月20日、救急輸送機で隣のマハラシュトラ(Maharashtra)州ナグプール(Nagpur)の病院に移送されていた。

 病院関係者はAFPの取材に対し「女児は心不全のため午後7時45分に亡くなった。あらゆる手を尽くしたが、昨日容体が悪化し、血圧が下がった。投薬にも反応がなかった」と述べた。

 PTI通信によれば、警察はすでにビハール(Bihar)州でこの事件の容疑者1人を逮捕している。 

 インドでは女性や少女を標的とした残虐な性的暴行事件が頻発しており、特に昨年12月にバス車内で起きた23歳の女子大学生に対する集団性的暴行事件を契機に全土で抗議行動が巻き起こっている。4月15日には首都ニューデリー(New Delhi)で5歳の女児が誘拐・監禁された上に性的暴行を受け、激しい性的暴力と警察の事件対応に抗議するデモが首都を覆った。(c)AFP