ボストン爆破容疑者、過去にイスラム過激派とつながり
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【4月30日 AFP】米ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆発事件の容疑者のうち、死亡したタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者が、北カフカス(North Caucasus)地方の反ロシア政府のイスラム過激派の2人と過去に関わりを持っており、両者はいずれもロシアの治安当局によって殺害されていると、同当局の関係者が29日明らかにした。
北カフカスの治安当局関係者がAFPに語ったところによると、米当局が追跡中に殺害したタメルラン容疑者は、ロシアのダゲスタン(Dagestan)の過激派組織に属していたマフムト・ニダル(Makhmud Nidal)という人物と、カナダ出身のウィリアム・プロトニコフ(William Plotnikov)という過激派の人物と接触していたことが分かっているという。
同治安当局関係者によると、プロトニコフという人物はタメルラン容疑者同様、カナダと米国でボクシングの大会に出場しており、また両者は複数のソーシャルネットワークでもつながりを持っていた。
モスクワ(Moscow)の独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)によると、この人物はロシア系で、21歳のときカナダでイスラム教に改宗した。この人物が2010年にダゲスタンのイズベルバシ(Izberbash)で逮捕されたとき、ロシア治安当局は初めてタメルラン容疑者の名前を知ったという。プロトニコフという人物は後に釈放されたが、2012年7月、ロシア治安当局との銃撃戦で他の6人の過激派とともに殺害された。タメルラン容疑者がこの人物とダゲスタン内で会っていたかどうかは明らかになっていない。
同治安当局関係者によると、一方のニダルという人物は、2012年に米国からダゲスタンを訪れたタメルラン容疑者と面会していたことが分かっている。両者が同席する姿は、いずれもダゲスタン共和国の首都マハチカラ(Makhachkala)にある、厳格なイスラム原理主義「サラフィスト(Salafist)」への傾倒で知られるモスクで4度確認されている。こちらの人物は2012年5月、マハチカラでの「対テロ」作戦で死亡し、その後タメルラン容疑者はロシア治安当局の警備範囲から姿を消していた。
米国とロシアの治安当局は現在、タメルラン容疑者とその弟のジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)容疑者が、北カフカス地方に拠点を置くイスラム過激派の地下組織と緊密なつながりがあったのか、あるいは両容疑者が独自に犯行に及んだのかを知るための手掛かりを懸命に探している。(c)AFP/Mairbek AGAEV
北カフカスの治安当局関係者がAFPに語ったところによると、米当局が追跡中に殺害したタメルラン容疑者は、ロシアのダゲスタン(Dagestan)の過激派組織に属していたマフムト・ニダル(Makhmud Nidal)という人物と、カナダ出身のウィリアム・プロトニコフ(William Plotnikov)という過激派の人物と接触していたことが分かっているという。
同治安当局関係者によると、プロトニコフという人物はタメルラン容疑者同様、カナダと米国でボクシングの大会に出場しており、また両者は複数のソーシャルネットワークでもつながりを持っていた。
モスクワ(Moscow)の独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)によると、この人物はロシア系で、21歳のときカナダでイスラム教に改宗した。この人物が2010年にダゲスタンのイズベルバシ(Izberbash)で逮捕されたとき、ロシア治安当局は初めてタメルラン容疑者の名前を知ったという。プロトニコフという人物は後に釈放されたが、2012年7月、ロシア治安当局との銃撃戦で他の6人の過激派とともに殺害された。タメルラン容疑者がこの人物とダゲスタン内で会っていたかどうかは明らかになっていない。
同治安当局関係者によると、一方のニダルという人物は、2012年に米国からダゲスタンを訪れたタメルラン容疑者と面会していたことが分かっている。両者が同席する姿は、いずれもダゲスタン共和国の首都マハチカラ(Makhachkala)にある、厳格なイスラム原理主義「サラフィスト(Salafist)」への傾倒で知られるモスクで4度確認されている。こちらの人物は2012年5月、マハチカラでの「対テロ」作戦で死亡し、その後タメルラン容疑者はロシア治安当局の警備範囲から姿を消していた。
米国とロシアの治安当局は現在、タメルラン容疑者とその弟のジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)容疑者が、北カフカス地方に拠点を置くイスラム過激派の地下組織と緊密なつながりがあったのか、あるいは両容疑者が独自に犯行に及んだのかを知るための手掛かりを懸命に探している。(c)AFP/Mairbek AGAEV