【4月25日 AFP】米ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆発事件で、在ロシア米国大使館の館員らがダゲスタン(Dagestan)共和国へ派遣され、容疑者兄弟の両親に話を聞いたことが24日分かった。

 入院中のジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)容疑者(19)と、捜査当局による追跡の過程で死亡したタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者(26)の両親は現在、一家が米国へ渡る前にしばらく住んでいたロシアのダゲスタン共和国で暮らしている。ダゲスタンはイスラム教徒が多く、両親は特に容疑者兄弟と現地のイスラム過激派の関係について問われたが、これを否定したという。

 匿名を条件に米大使館職員がAFPに語ったところによれば、ロシア政府の協力のもと米大使館の派遣団が23日にダゲスタン共和国へ向かった。またダゲスタン共和国の治安当局筋によれば、両親への聞き取り調査はダゲスタン共和国の首都マハチカラ(Makhachkala)にあるロシア連邦保安局(FSB)の支部で、米連邦捜査局(FBI)職員も立ち会って夜間に行われた。両親はいったん自宅へ帰されたが、翌朝、母親だけ再び呼び出され、さらなる聞き取りが行われたという。(c)AFP/Mairbek AGAEV