米テキサス検察局連続殺人、元部下夫婦の復讐劇と判明
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【4月18日 AFP】米テキサス(Texas)州カウフマン郡(Kaufman County)検事局の検事と検事補が今年に入って相次いで殺害された事件で、捜査当局はこのほど、反政府的な計画的犯行との見方を否定し、恨みを抱いた元部下とその妻による復讐だったとして、この元部下夫婦を逮捕した。
カウフマン郡では1月、郡検察局のマーク・ハッセ(Mark Hasse)検事補(57)が裁判所の前で銃撃され死亡した。報道によると同検事補は、白人至上主義の犯罪組織アーリアン・ブラザーフッド(Aryan Brotherhood)を捜査中だった。
さらに3月30日、同検察局のマイク・マクレランド(Mike McLelland)検事夫妻が、自宅で射殺体で発見された。この数日前には、コロラド(Colorado)州の刑務所長殺害事件で捜査線上に浮上していたアーリアン・ブラザーフッドの構成員が、テキサス州北部で警官との銃撃戦の末、射殺されていた。
このため当局では司法関係者を狙った連続殺人事件の可能性を視野に捜査を進めていたが、新たな犯行を予告する脅迫メールを追跡したところ、窃盗で有罪となって失職し司法資格も失った元法務官のエリック・ウィリアムズ(Eric Williams)容疑者(46)にたどり着いた。
カウフマン郡保安局によると、ウィリアムズ容疑者は13日、「暴力主義的な脅迫」の容疑で逮捕された。また妻のキム・ウィリアムズ(Kim Williams)容疑者も、ハッセ検事補とマクレランド検事夫妻射殺の計画と実行への関与を自供したため17日までに訴追された。キム容疑者は、実際に引き金を引いたのは夫だと供述しているという。(c)AFP