【4月16日 AFP】パキスタンのイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」は16日、米マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)で起きた爆発への関与を否定した。

 AFPの取材でTTP広報担当者は、「われわれは米国とその同盟国への攻撃を信条としているが、この攻撃には関与していない。われわれはこの爆破とは無関係だが、今後も可能であればどこであれ標的にする」と語った。

 15日にボストン・マラソン(Boston Marathon)のゴール付近で起きた2回の爆発では3人が死亡、100人以上が負傷した。事件を受け、ニューヨーク(New York)からロサンゼルス(Los Angeles)まで全米各都市は警戒レベルを引き上げ、人々は2001年9月11日同時多発テロの記憶を思い起こしている。

 ニューヨークのタイムズスクエア(Times Square)では2010年5月1日、自動車爆弾爆破を企てた米国籍のパキスタン人が逮捕された事件があり、TTPの犯行声明を装うネット動画が流されたが、TTP報道担当者は実行犯との組織的関係を公式に否定した。(c)AFP