【4月9日 AFP】カナダの首都オタワ(Ottawa)の裁判所で8日、少女たちに売春を強要していたとして、人身売買や児童ポルノ、脅迫など74件の罪に問われた少女3人の裁判が開かれ、被告らは無罪を主張した。

 警察当局は、15~16歳の少女3人を昨年6月に逮捕。警察によると、3人は大人の助けを借りずに、オタワ市内の住宅街で売春組織を運営していたという。

 検察側は起訴状の中で、被害者の少女たちがソーシャルメディアを通じておびき出され、そのまま誘拐されて買春客のもとへ送り込まれていたと述べた。被害に遭った大半の少女は、米SNSフェイスブック(Facebook)上で被告らと「友達」になり、遊びに誘われた上で薬物の摂取を勧められたり強要されたりした後、売春行為をするように言われたとされ、拒否すると暴力や脅迫を受けたという。被害者の中には13歳の少女も含まれていたとされる。

 検察当局によると、ある少女は、叫び声を上げながら買春客の車に押し込まれ、逃亡したもののすぐに連れ戻された。別の被害少女は地下室で衣服を奪われ、ヌードで写真を撮影された。

 また最も幼い13歳の被害少女の母親は、娘を「お泊まり会」のために被告1人の自宅前まで車で連れて行ったが、翌日、自分の物ではないメイクやヒール、トレンチコートを身につけた少女が取り乱した状態で帰宅したという。

 検察側は、被告の1人が携帯電話で少女の写真を送り、同意した買春客の元にタクシーで少女らを連れて行っていたと述べた。(c)AFP