性的暴行事件相次ぐインド、女性観光客が激減
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【4月1日 AFP】性的暴行事件が相次いで報じられたインドで、同国を訪れる外国人女性観光客が激減している。インド商工会議所連合会(ASSOCHAM)の調査で1日までに分かった。
ASSOCHAMは国内各地の観光関連会社1200社を対象に調査を実施した。発表された調査結果によると、インドを訪れる外国人観光客の総数も、昨年比で25%減少しており、観光客はマレーシアやタイを旅行先に選んでいたという。
昨年12月にニューデリー(New Delhi)で起きた、23歳のインド人女子学生が男6人にバスの中でレイプされ死亡した事件をめぐっては、同国における女性への扱いに対して非常に厳しい視線が向けられた。この事件以降も、インドでは複数の性的暴行事件が大々的に報じられ、中でも中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州では事件が相次いだ。3月にはスイスの自転車愛好家が集団レイプされる事件が起き、また1月にも韓国人の女性観光客が滞在先のホテル所有者の息子に薬物を投与され、レイプされたことが伝えられている。
これら一連の事件を受け、「インドを訪問する女性旅行者の安全について懸念が持ち上がった」と、ASSOCHAMのD.S.ラワト(D.S. Rawat)事務局長は語った。
■「観光客数は増加している」とインド当局
一方、インド観光当局は、2013年初頭にインドを訪れた外国人観光客の数は増加傾向にあると発表している。3月の統計はまだ出ていないものの、当局によると今年2月の観光客数は昨年同月と比べて1.6%の増加だったとした。
インドの観光業界団体、インド観光事業連合(Indian Association of Tour Operators、IATO)の事務局長も、ASSOCHAMが報告している観光客減少の規模に疑問を投げかけている。だが、一部の旅行客からは不安の声が上がっていることも事実とした。(c)AFP/Rachel O'Brien