【4月1日 AFP】米テキサス(Texas)州カウフマン郡(Kaufman County)で3月30日、郡検察局の検事が妻とともに自宅で射殺体で見つかった。カウフマン郡検察局では1月にも検事補が射殺されており、司法関係者を狙った連続殺人事件の可能性を指摘する声も出ている。

 マイク・マクレランド(Mike McLelland)検事と妻のシンシア・ウッドワード・マクレランド(Cynthia Woodward McLelland)さんは30日、自宅で遺体で発見された。いずれも銃で撃たれていた。

 今年1月には、同検察局のマーク・ハッセ(Mark Hasse)検事補(57)が、裁判所の前で銃撃され死亡している。ハッセ検事補は、白人至上主義の犯罪組織アーリアン・ブラザーフッド(Aryan Brotherhood)を捜査中だったとされる。

 地元紙ダラス・モーニング・ニュース(Dallas Morning News)によると当局は、他に標的にされる恐れのある人々の自宅に警備態勢を敷いた。

 テキサス州当局は昨年12月、アーリアン・ブラザーフッドが「法執行機関当局者に対する報復行為を活発に計画している」との公報を州全域に出していた。

■3月の刑務所長殺害事件との関連性は?

 当局はまた、ハッセ検事補殺害事件と、3月19日にコロラド(Colorado)州で起きた刑務所長の殺害事件との関連性も捜査している。

 コロラド州の事件では、白人至上主義者のエバン・スペンサー・エベル(Evan Spencer Ebel)容疑者(28)が捜査線上に浮上し、保安官らとの銃撃戦の末に射殺されている。だがダラス紙によると、エベル容疑者がハッセ検事補殺害に関与したことを示す証拠はこれまで見つかっていない。(c)AFP