露富豪の死因は「首つりと矛盾しない」、英警察が検視結果発表
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【3月26日 AFP】ロシア政権に批判的だった富豪ボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky)氏(67)が死亡した事件を捜査している英警察は、25日に行った検視で、死因は「首つりと矛盾しない」とする結果が出たと発表した。
テムズバレー(Thames Valley)警察の声明によると、検視は英内務省の病理学者が実施。遺体に争った形跡は無かったという。毒物を検出する検査なども行われているが、その結果が出るのは数週間後とされている。
警察はこれに先立ち、同氏の死に何者かが関与したことを示す証拠は出ていないと発表していた。
ベレゾフスキー氏は23日、英バークシャー(Berkshire)州アスコット(Ascot)の自宅で死んでいるのが見つかった。アスコットはロンドン(London)西郊にある高級住宅街。同氏と数時間にわたり連絡を取れなかったことを不審に思ったボディーガードとみられているスタッフの1人が、バスルームのドアを破って床に倒れている同氏を発見。駆けつけた救急隊員により死亡が確認された。
知人らによるとベレゾフスキー氏は、同じく英国を拠点とするロシア富豪のロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏との巨額訴訟に破れたことで、ここ数か月落ち込んでいた。アブラモビッチ氏はイングランド・プレミアリーグのサッカーチーム、チェルシー(Chelsea)のオーナー。
ベレゾフスキー氏は、製油関連の契約をめぐりアブラモビッチ氏が脅迫や信託義務違反、契約違反をしたとして、30億ポンド(約4300億円)の損害賠償を求めていた。だが裁判官はベレゾフスキー氏を「さえなく、本質的に信用のできない証人」と評していた。
また、米誌フォーブス(Forbes)がウェブサイトで公開した22日のインタビューのなかでベレゾフスキー氏は「人生の意味を失ってしまった」と語り、今はただロシアに帰国したいと述べていた。
だがベレゾフスキー氏と親交があり、同じくロシア政権に批判的だったアレクサンドル・リトビネンコ(Alexander Litvinenko)氏が2006年、ロンドン市内で放射性物質を使って毒殺されたことから、警察は今後も捜査を継続する予定だ。リトビネンコ氏の妻は、ロシア政府が夫の毒殺に関与していると主張している。(c)AFP
テムズバレー(Thames Valley)警察の声明によると、検視は英内務省の病理学者が実施。遺体に争った形跡は無かったという。毒物を検出する検査なども行われているが、その結果が出るのは数週間後とされている。
警察はこれに先立ち、同氏の死に何者かが関与したことを示す証拠は出ていないと発表していた。
ベレゾフスキー氏は23日、英バークシャー(Berkshire)州アスコット(Ascot)の自宅で死んでいるのが見つかった。アスコットはロンドン(London)西郊にある高級住宅街。同氏と数時間にわたり連絡を取れなかったことを不審に思ったボディーガードとみられているスタッフの1人が、バスルームのドアを破って床に倒れている同氏を発見。駆けつけた救急隊員により死亡が確認された。
知人らによるとベレゾフスキー氏は、同じく英国を拠点とするロシア富豪のロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏との巨額訴訟に破れたことで、ここ数か月落ち込んでいた。アブラモビッチ氏はイングランド・プレミアリーグのサッカーチーム、チェルシー(Chelsea)のオーナー。
ベレゾフスキー氏は、製油関連の契約をめぐりアブラモビッチ氏が脅迫や信託義務違反、契約違反をしたとして、30億ポンド(約4300億円)の損害賠償を求めていた。だが裁判官はベレゾフスキー氏を「さえなく、本質的に信用のできない証人」と評していた。
また、米誌フォーブス(Forbes)がウェブサイトで公開した22日のインタビューのなかでベレゾフスキー氏は「人生の意味を失ってしまった」と語り、今はただロシアに帰国したいと述べていた。
だがベレゾフスキー氏と親交があり、同じくロシア政権に批判的だったアレクサンドル・リトビネンコ(Alexander Litvinenko)氏が2006年、ロンドン市内で放射性物質を使って毒殺されたことから、警察は今後も捜査を継続する予定だ。リトビネンコ氏の妻は、ロシア政府が夫の毒殺に関与していると主張している。(c)AFP