【3月22日 AFP】米ニューヨーク(New York)で起きた殺人事件で有罪判決を受け、約22年にわたり服役していた男性が、当局の再捜査によって証拠が不十分であったことが判明したため、21日に釈放された。

 デービッド・ランタ(David Ranta)さんは、強盗未遂事件を起こした後に正統派ユダヤ教のラビ(指導者)を殺害した罪で1991年に禁錮37年の有罪判決を受けた。ランタさんは一貫して無罪を主張していた。

 ブルックリン(Brooklyn)地区検察局は、内部調査の結果、ランタさんの有罪の根拠とされた証拠が信頼に足るものではないことが分かったと発表した。

 ランタさんは記者団に「最初から言っていたように、私は事件とは何の関係もない」と述べ、「今は、まるで水中で泳いでいるような感覚。圧倒されている」と心境を語った。(c)AFP