【3月18日 AFP】米オハイオ(Ohio)州の小さな町、ストゥーベンビル(Steubenville)のアメリカンフットボール部の高校生らが、同じ学校に通う少女に性的暴行を加えたとされた事件で、オハイオ州の少年裁判所は17日、16歳と17歳の少年2人に対するすべての非行事実について事実認定した。

 この事件は、ソーシャルメディアサイトに投稿された事件現場の動画がネットで広まり、注目を集めていた。今後、事件に関与したとして別の少年らが裁判にかけられる可能性もある。

 事件は8月11日に起きた。写真や動画がフェイスブック(Facebook)などに投稿され、テキストメッセージで広まった。ある動画の中で、高校生の少年たちは強姦(ごうかん)の様子を目撃したことについて、笑いながら「(少女は)小便をかけられて当然」と話していた。別の動画や写真では、今回審理が行われた少年2人が、ほぼ全裸で意識不明の16歳の少女の手足を持ち上げているところが写っていた。

 少年裁判所のトーマス・リップス(Thomas Lipps)裁判官は「本裁判で知った、子どもたちが話し、行っていたことは非常に醜いものだった」と述べ、事実認定の審判を聞いた少年たちはその場に崩れた。

 16歳の少年は少年院に最低1年、最高で21歳になるまでの収容が命じられた。未成年のヌード画像の不法使用に関連したことも認定された17歳の少年には最低2年、最高24歳までの少年院収容が言い渡された。

 検察側は泥酔した少女が性行為について合意することは不可能だったと主張。これに対し、少年の弁護士らは異議をとなえ、少年らの行動は強姦には当たらないと主張していた。(c)AFP