ミシェル夫人の信用情報、露ネットで不正公開される FBI長官や芸能人も被害
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【3月13日 AFP】ミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人や米連邦捜査局(FBI)長官ら米政府要人・各界著名人のクレジットカード情報や社会保障番号がロシアのウェブサイトで不正に公開され、FBIと大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)が12日、捜査を開始した。
不正公開されたのはミシェル夫人、ロバート・モラー(Robert Mueller)FBI長官、エリック・ホルダー(Eric Holder)米司法長官、ロサンゼルス(Los Angeles)市警のチャールズ・ベック(Charles Beck)警察長の信用報告書。また、ジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領とヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の社会保障番号などの個人情報も掲載された。
その他、歌手のビヨンセ(Beyonce)さんとラッパーのジェイ・Z(Jay-Z)さん夫妻や、人気タレントのパリス・ヒルトン(Paris Hilton)さん、ソーシャライトのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)さん、歌手のブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)さんといった芸能人や、米不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏、サラ・ペイリン(Sarah Palin)前アラスカ(Alaska)州知事、米俳優で前カリフォルニア(California)州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)氏らの個人情報も流出したとみられる。
米ABCニュースの番組に出演中に今回の情報流出事件について問われたバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、「何が起きたのか詳細は述べない」としつつ、ハッキングによる情報流出が大きな問題となっていることに懸念を表明した。
米3大信用情報機関は自社データベースへの不正アクセスがあったことを認めたが、アクセス方法はハッキングではなく、何者かが興信所など複数の他機関を通じて被害者の個人情報を入手し、本人になりすまして不正利用したものだと説明している。
情報が公開されたウェブサイトはドメインがソビエト連邦を意味する「.su」で、ロシアで管理されているもの。
公開された信用報告書は米大手信用情報機関エクスペリアン(Experian)、トランスユニオン(Transunion)、エキファックス(Equifax)、クレジットカルマ(CreditKarma)のもので、クレジットカード使用履歴や住宅ローンなど個人の信用情報が詳細に記載されている。本来、信用報告書の外部への提供は制限されているが、融資やクレジットカードの発行で個人を審査する金融機関は容易に情報にアクセスできる。また、個人でも自分の情報はオンラインで入手可能となっている。(c)AFP