【2月22日 AFP】インド南部ハイデラバード(Hyderabad)で21日夜、2回の爆弾攻撃があり、少なくとも20人が死亡、80人以上がけがをした。当局はテロ行為との見解を示している。

 マンモハン・シン(Manmohan Singh)首相は、この攻撃を「卑劣な行為」と糾弾し、犯人は罰せられると述べた。インドでは今月初め、イスラム教徒が多数を占めるカシミール(Kashmir)地方の分離独立主義者の絞首刑が執行されたことをきっかけに、同地方で激しい抗議活動が展開され、国全体に緊張が高まっている。

 爆発が起きたのは、ハイデラバードの中でもヒンズー教徒の多い地区にある映画館とバス停の近く。インド政府によると、バイクに取り付けられた爆破装置が立て続けに爆発した。

 インドのコンピュータ産業の拠点都市であるハイデラバードは、米グーグル(Google)や米マイクロソフト(Microsoft)をはじめとする欧米のIT企業の支社が林立する南部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州にある。

 地元警察は「紛れもないテロ攻撃」と断じているが、犯行声明は今のところ出ていない。(c)AFP/Noah Seelam