【2月19日 AFP】恋人を射殺した罪に問われている南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告が、事件の前にも拳銃の暴発で友人を傷つけそうになっていたことが分かった。南アフリカ紙ビールト(Beeld)が18日、ピストリウス被告の友人の話として報じた。

 ピストリウス被告の友人でプロボクサーのKevin Lerenaさんが同紙に語ったところによると、1か月ほど前にヨハネスブルク(Johannesburg)のレストランで被告が知人の拳銃を眺めていたところ、突然、拳銃から弾が発射された。「怖かったよ。僕の足元からたった数センチしか離れていない床に弾が当たったんだからね」

 Lerenaさんは「予想もしない事故」だったと話す。「何かの拍子に銃が彼(ピストリウス被告)のズボンの上に落ちて安全装置が外れた。それで弾が発射されてしまったんだ。彼の過失だと責める気はない。数日たってもまだ彼は僕に謝っていたよ」

 銃声を聞いて駆け付けたレストランの店主に、ピストリウス被告や友人たちは一様に何もなかったと語ったという。

 ピストリウス被告はバレンタインデーの14日朝、高級住宅地にある自宅で恋人のモデル、リーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さんを射殺した殺人の罪で起訴されている。(c)AFP