【2月17日 AFP】南アフリカの警察当局は、バレンタインデーにモデルの恋人を殺害したとされる義足ランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告の自宅で、血が付着したクリケットのバットを発見した。独立系の地元紙シティ・プレス(City Press)が17日、報じた。

 五輪やパラリンピックで活躍したピストリウス被告は、恋人でモデルのリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さん(当時29)をプレトリア(Pretoria)市内の自宅で射殺したとして、15日に殺人罪で起訴された。事件は世界各地で報道されている。

 捜査状況を知る複数の警察関係者がシティ・プレス紙に語ったところによると、スティンカンプさんの頭蓋骨は「粉砕」されていた。関係者の1人は「バットに大量の血が付いていた」と述べたとされる。

 警察当局は、バットがスティンカンプさんを攻撃するために使われたか、スティンカンプさんがバットで自己防衛していたか見極めるため、慎重に捜査を進めている。

 スティンカンプさんは14日未明、4回銃撃されて死亡した。警察関係者はシティ・プレス紙に対し、「被害者はまず寝室で、腰を銃撃された可能性がある。その後逃げて洗面所に隠れていたところを、(ピストリウス被告に)さらに3回銃撃されたとみられる」とコメントしたという。(c)AFP